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疾患ごとのリハビリ効果 うつのリハビリ

2024年10月13日

古くから軽い運動をすると体内(脳)に「セロトニン」が増え、これが情緒を安定させ気分をよくすることがわかっていた。食物中に含まれるトリプトファンは腸で吸収され、脳に到達してセロトニンに転換する。セロトニン自体に情緒・気分への作用があるほか、パワーリハビリによって神経筋接合部より放出されたノルアドレナリン、ドーパミンが加わると強力な「抗うつ剤」となるのである。うつ病治療薬もこれを応用している。

 パワーリハビリ3~4週間目から見られる気分の変化は、体内で自然に生まれたこの「うつ病治療薬」によるものと考えられている。パワーリハビリは、うつ病治療薬を自らの体内で生産し作用させるが故に、明るさが戻り、動作や体力の改善と相乗的に作用して自信の回復につながり、行動変容へと発展させる。

 抗うつ作用は、認知症の改善にもきわめて大きな作用を発揮すると考えられている。