●要介護の原因
約2年前から動作の異変に気がつく。
パーキンソン病(令和元年9月頃)
●通所回数
週3回利用(リハプライドのみ)
●個別機能訓練
・踏み台昇降等 間欠性跛行がめだっていたので
転倒しない様に下肢を挙上出来る様に意識付けを行う。
●この改善事例のポイント
●利用の経緯
●課題およびケアプラン
●パワーリハビリ実施状況
ローイング | 2.5㌔ 1セット → ⇒ 3㌔ 3セットへ |
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レッグプレス | 7.5㌔ 1セット⇒7.5㌔ 3セットへ |
チェストプレス | 2.5㌔ 1セット⇒2.5㌔ 3セットへ |
ヒップアブダクション | 2.5㌔ 1セット⇒2.5㌔ 3セットへ |
トーソフレクション | 2.5㌔ 1セット⇒2.5㌔ 3セットへ |
レッグエクステンション | 2.5㌔ 1セット⇒2.5㌔ 3セットへ |
●体力測定の変化
令和元年12月 | 令和3年3月 | |
Timed UP & GO | 100.06秒 | 10秒65 |
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開眼片足立ち | 手すりあり 32秒 | 手すりなし 10.65秒 |
握力 | 右:17.1㎏ 左:13.2㎏ |
右:25.9㎏ 左:21.8㎏ |
ファンクショナルリーチ | 22.5㎝ | 23㎝ |
長座位体前屈 | 15.5㎝ | 29.5㎝ |
30秒間足踏み | 測定不能 | 23回 |
利用時の変化 | 自信が無く下を向いて移動される。自信のない言葉が良く聞かれていた。 | 髪を染めたりパーマをかけたりお洒落を気にされている。 |
生活状況等の変化 | 下肢が挙上できず、事業所入り口の段差を越える際に手すりを掴み、介助がないと入ることができなかった。 | ジャンプするように段差を越える事ができるようになった。 立位姿勢の変化が見られる。 1人で買い物に行けるようになった。 |
●姿勢の変化
姿勢も大きく変わって通所開始時は膝を曲げて前傾姿勢でバランスをとっていましたが 今は姿勢が良くなり背筋もピンとしています。
●考察
身体を動かしやすくなり、歩行が安定したこと、活動量が増えたことにより、活動意欲の向上もうかがえました。お召し物を気にされたり、笑顔も多くみられるようになり、最近ではご主人様に調理したお料理を提供しています。まさに行動変容につながった事例になります。
他のご利用者さまの前向きにトレーニングしている姿や交流により刺激を受け、意欲的にトレーニングに励んでいることが、体力向上・パーキンソン症状緩和につながり、ADLの改善が図られたのではないかと考えます。
パーキンソン病は、うつ症状や意欲低下を伴うことが多い症例ではありますが、他者との関わりを持つこと、目標を共有することで意欲低下を防ぐことができ、前向きな気持ちでトレーニングしています。
今後も身体の調子が悪くて困っている方たちに通所していただきパワリハを忠実に実践する事で全員のADLを向上させて笑顔にしていきたいと思います。
(リハプライド 小倉北)