改善事例
70歳/女性・要介護1
脳血管疾患
約半年で、マヒ側の肩や足の痛み、歩行時のふらつきが軽減した!
●要介護の原因
くも膜下出血、脳幹梗塞、亜急性心筋梗塞、糖尿病
●通所回数
週2回利用(リハプライド)
※週1回、他の1日型デイサービスを利用
●個別機能訓練
下肢筋力トレーニング、バランストレーニング
●この改善事例のポイント
- 「マシントレーニングを正しく行えば、改善効果が上がる」こと、また「意欲が改善の後押しをする」ことを再認識できた。
- つい頑張りすぎてしまうご利用者さまには、やり過ぎないようにお伝えすることも大切である。
●通所する前は・・・
平成30年4月24日に、脳梗塞、心筋梗塞で入院。翌5月25日には回復期リハビリ病棟に転院し、右下肢装具を装着。T字杖にて歩行が可能となり、10月9日に退院する。お住まいは事業所のすぐ近くで、ご本人およびご家族共に事業所の存在を知っていたことから、「自宅での自立した生活を継続したい」というご本人の希望とケアマネジャーの紹介もあって、退院翌日の10月10日から利用することになった。
●パワーリハビリ実施状況
ローイング | 2.5? 1セット → 2セット |
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レッグプレス | 7.5? 1セット → 2セット |
チェストプレス | 2.5? 1セット → 2セット |
ヒップアブダクション | 2.5? 1セット → 2セット |
トーソフレクション | 2.5? 1セット → 2セット |
レッグエクステンション | 2.5? 1セット → 2セット |
●体力測定の変化
平成30年10月10日 (アセスメント時) |
平成31年4月3日 (約6カ月後) |
|
Timed UP & GO | 15.62秒(杖あり) | 11.60秒(杖あり) |
---|---|---|
開眼片足立ち | 18秒(杖あり) | 60秒(杖あり) |
握力 | 右:5.8?/ 左:17.2? | 右:9.7?/ 左:15.7? |
ファンクショナルリーチ | 22.0cm | 25.0cm |
長座位体前屈 | 24.5cm | 21.5cm |
30秒間足踏み | 19回(手すり使用) | 20回(杖使用) |
水分摂取量の変化 | 400ml(デイ利用時) | 400ml(デイ利用時) 1500ml(自宅) |
利用時の変化 | 右肩に痛みあり。挙上困難。 レッグエクステンションでは、マヒ側の動きが悪く、足の上がりも弱い。伸展時、上体に力が入り左へ傾く。 |
右肩に痛みはあるが、待ち時間に個別でストレッチを行うと痛みが軽減し、挙上改善する。レッグエクステンションも足の上がりが良くなり、痛みなくできたことに驚きを見せる。 |
生活状況等の変化 | 送迎時、2階の居住スペースまで同行することに対し、「迷惑かけてごめんね」という言葉を繰り返す。頑張ろうという気持ちはあるが、思うようにできないため悔しさをにじませる。 | 4カ月経った頃、それまでの右肩上がりの改善が続かないことに、焦りと苛立ちを見せる。「無理は禁物」と伝え、やり過ぎないよう注意して行うと落ち着いてきた。リハビリは意欲的に取り組んでいる。 |
●考察
・このご利用者さまは、入院中から「自宅での自立した生活」を希望されていて、退院の翌日より通所を開始した。
・週1回の通所だったが、1カ月経過後、本人の希望で週2回に増やす。
・マヒ側に痛みを訴えるが、つい無理をして頑張りすぎてしまうので、体調の変化に注意しながらマシントレーニングを行う。
・ご家族からは「少し自信がつくと、すぐに杖なしで歩くなど自信過剰になるので、気を付けてほしい」と言われており、スタッフ全員で目を配るようにしている。
・本人は挙上動作や歩行ができたつもりでも、代償運動が出やすいため、姿勢の改善やバランスの向上を意識して取り組んでいる。
・通所して4カ月経った頃、機能回復がやや平衡状態になったことに不満を抱き、焦りと苛立ちを見せる。「無理は禁物」と伝え、やり過ぎないよう注意してマシントレーニングを行ったところ、気持ちも落ち着いてきた。
・このご利用者さまの課題は、?マヒ側上肢の痛み軽減、?バランスの向上と代償運動の解消、と考えている。
・現在は、装具を外して足首回し、足指屈曲を行っており、「少しずつ足の感覚が戻ってきている」と言う。立位での踵上げもできるようになって、歩行時のふらつきも軽減した。
・退院直後は、室内で車イスを使用し、ベッド脇にポータブルトイレを設置していた。それが現在では杖を使って独歩でき、トイレも自分で移動できるようになった。
・「マシントレーニングを正しく行えば、改善効果が上がる」ことを改めて学んだ。
・「意欲が改善の後押しをする」ことについて再認識できた。
・ご利用者さま自身が「ゆっくりと回復に向かい、じわりじわりと元の体に戻っている実感がある」と話している。
・週1回の通所だったが、1カ月経過後、本人の希望で週2回に増やす。
・マヒ側に痛みを訴えるが、つい無理をして頑張りすぎてしまうので、体調の変化に注意しながらマシントレーニングを行う。
・ご家族からは「少し自信がつくと、すぐに杖なしで歩くなど自信過剰になるので、気を付けてほしい」と言われており、スタッフ全員で目を配るようにしている。
・本人は挙上動作や歩行ができたつもりでも、代償運動が出やすいため、姿勢の改善やバランスの向上を意識して取り組んでいる。
・通所して4カ月経った頃、機能回復がやや平衡状態になったことに不満を抱き、焦りと苛立ちを見せる。「無理は禁物」と伝え、やり過ぎないよう注意してマシントレーニングを行ったところ、気持ちも落ち着いてきた。
・このご利用者さまの課題は、?マヒ側上肢の痛み軽減、?バランスの向上と代償運動の解消、と考えている。
・現在は、装具を外して足首回し、足指屈曲を行っており、「少しずつ足の感覚が戻ってきている」と言う。立位での踵上げもできるようになって、歩行時のふらつきも軽減した。
・退院直後は、室内で車イスを使用し、ベッド脇にポータブルトイレを設置していた。それが現在では杖を使って独歩でき、トイレも自分で移動できるようになった。
・「マシントレーニングを正しく行えば、改善効果が上がる」ことを改めて学んだ。
・「意欲が改善の後押しをする」ことについて再認識できた。
・ご利用者さま自身が「ゆっくりと回復に向かい、じわりじわりと元の体に戻っている実感がある」と話している。
(リハプライド 前橋広瀬)