改善事例
パワリハによるQOLの改善と行動変容
●要介護の原因
リウマチ性多発筋痛症、膠原病、胸椎圧迫骨折、腰部脊柱管狭窄症
●この改善事例のポイント
- ご利用者さまに合わせた、正しいマシントレーニングの徹底
- 水分摂取の啓蒙と実践の励行
- ご利用者さまへの定期的なお声掛けによるモチベーションの維持および向上
●リハビリを始めたきっかけ
平成27年8月に、原因不明の発熱により5カ月入院(後に膠原病と判明)。入院中は全身の筋力が落ち、歩行器がないと歩けない状態でした。「退院後の体調を安定させ、痛みの軽減と安全に外出ができるようになりたい」という思いから、通所を開始しました。
●リハビリを始めてから・・・
最初はリハビリに対して懐疑的でしたが、通所が習慣化する中で、機能や体調の変化(改善)をご自分でも感じ始め、より前向きな姿勢でリハビリに取り組むようになりました。その結果、体力測定値はもとより、QOLも大きく改善しました。
平成28年10月6日 | 平成29年1月12日 | |
Timed UP & GO | 18.73秒 | 11.21秒 |
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開眼片足立ち | 0秒 | 6秒 |
握力 | 右:0kg 左:8.9? | 右:14.6? 左:12.1? |
ファンクショナルリーチ | 16.5cm | 15.5cm |
長座位体前屈 | 17.5cm | 25cm |
30秒間足踏み | 27回 | 27回 |
水分撰取量の変化 | 230ml | 450ml |
主訴の変化 | 原因不明の熱が続き、体調は悪い。 右手の握力なし(関節の痛みあり)。 |
寒い時期は手足が冷えて動かしづらい。体調は比較的安定。 |
生活状況等の変化 | 腰がかなり曲がっている。 他者とのコミュニケーションはほとんどない。 「リハビリしても効果なんかない...」というネガティブな発言が多く、リハビリに対しても、あまり積極的ではない。 |
体力測定の結果に、本人も納得の笑顔。 歩行が以前より安定してきた。 個別機能訓練に積極性が出てきた。 1月末から週2回利用開始。 |
●マシントレーニング
ローイング | 2.5? 1セット → 3.5? 3セット |
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レッグプレス | 未実施(医師よりスクワットの動きを禁止されているため) |
チェストプレス | 2.5? 1セット → 2.5? 3セット |
ヒップアブダクション | 2.5? 1セット → 3.5? 3セット |
トーソフレクション | 2.5? 1セット → 2.5? 3セット |
レッグエクステンション | 2.5? 1セット → 3.5? 3セット |
●考察
通所当初は、「リハビリをしても効果なんかない...」といったネガティブな発言が多く、リハビリに対して懐疑的で、あまり積極的な姿勢が見られませんでした。しかし、週2回の通所が習慣化して、パワーリハビリテーションを続けていくうちに、ご自分でも身体機能や体調の変化(改善)を感じ始め、パワリハに対してだんだんと前向きに取り組んでいただけるようになりました。その結果、体力測定の数値はもとより、QOLも大きく改善しました。
また当初、他のご利用者さまとのコミュニケーションはほとんどなかったのですが、水分摂取量が増えていくと共に、リハビリの効果も上がり、それに伴って以前より笑顔が増え、他のご利用者さまとの会話にも自ら参加するようになりました。その後、髪を染めに美容院へ行ったり(行動変容)、送迎時にマンション下で会った知人に『リハプライド』を勧めるほど、リハビリに対して前向きになりました。
今後とも、各ご利用者さまに合わせた正しいマシントレーニングの徹底、水分摂取の啓蒙と実践の励行、定期的なお声掛けによるモチベーションの維持・向上に努め、お一人おひとりの生活目標が達成できるようにサポートを継続し、さらなるQOLの改善につなげていきたいと考えています。
(リハプライド 広島不動院前)