改善事例

80歳/男性・要介護1 重度の関節疾患・骨折

介助を必要としていた方が、3カ月後に自立歩行できた事例!

●要介護の原因
狭心症、脳梗塞、胸椎圧迫骨折、腰椎圧迫骨折、両変形性膝関節症、脊椎管狭窄症


●この改善事例のポイント

  • 介助なしでは歩くことさえ難しい方でも、3カ月から6カ月しっかりとパワーリハビリテーションを行えば、動作性の改善が得られることを再認識した。
  • 身体の状態がよくなるにつれ、マシントレーニングをやりすぎてしまう傾向が出てくるため、気持ち的にもトレーニング面でも"無理なく続ける"ことを理解していただいた。

●リハビリを始めたきっかけ
以前は、他のデイサービスに通っていたのですが、リハビリといっても、ボールを使った体操をするくらいで、介護の状態は全く良くなりませんでした。そのデイサービスが閉鎖することになり、「他に良いリハビリ型のデイサービスはないだろうか」とケアマネジャーに相談したところ、私どものリハプライドを紹介していただきました。

●リハビリを始めてから・・・
当初は、日を追って身体の状態も良くなっていたのですが、ある時期から入院してしまい、退院後は通所当初よりも身体が弱々しく、動作も不安定になっていました。また痛みを伴うこともあって前かがみになることが怖く、トーソフレクションも恐る恐る行っていました。しかし、3カ月後には、痛みも不安もなく前かがみが楽に行えるようになって、歩行もしっかりしてきました。


平成28年8月24日 平成28年11月30日
Timed UP & GO 24.07秒(介助あり) 21秒(介助なし)
開眼片足立ち 30秒(イス使用) 39秒(イス使用)
握力 右20kg 左10kg 右22kg 左12?
ファンクショナルリーチ 25cm 26cm
長座位体前屈 22cm 23cm
30秒間足踏み 21回 22回
水分撰取量の変化 600?800ml 600?800ml
主訴の変化 前かがみになることが怖く、痛みを伴う。 前かがみになることに不安がなくなり、痛みもなくなった。
生活状況等の変化 リハビリで良くなってきた頃に入院してしまい、退院後は以前より身体状態が弱々しく、動作が不安定になった。 歩行がしっかりしてきて、ほとんど転倒の心配がなくなった。

●マシントレーニング

ローイング 3.0? 3セット  →  3.0? 3セット
レッグプレス 15.0? 3セット  →  17.5? 3セット
チェストプレス 3.0? 3セット  →  3.5? 3セット
ヒップアブダクション 5.0? 3セット  →  5.0? 3セット
トーソフレクション 5.0? 3セット  →  5.0? 3セット
レッグエクステンション 5.0? 3セット  →  5.0? 3セット


●考察
以前は、他のデイサービスに通っていたのですが、リハビリといっても、ボールを使って体操をするくらいで、身体の状態は全く良くなりませんでした。そのデイサービスが閉鎖することになり、「他に良いリハビリ型のデイサービスはないだろうか」とケアマネジャーに相談したところ、当事業所を紹介いただいたということです。

通所当初は、日を追って身体の状態も良くなっていたのですが、ある時期から入院してしまい、退院後は以前よりも弱々しく、動作も不安定になっていて、介助なしでは歩くことさえできない状態でした。転倒したらすぐに骨折してしまう恐れもありましたので、トイレへの移動も、マシン間の移動時も、常に細心の注意を払っておりました。またご本人から「前かがみになると痛みを伴い、怖い」という話があり、トーソフレクションも恐る恐る行っていました。

しかし、3カ月後には痛みも不安もなくなって、前かがみも楽に行えるようになりました。同時に歩行もしっかりしてきて、介助なしで歩けるようになり、転倒の心配もほとんどなくなってきました。身体の状態がよくなるにつれ、マシントレーニングをやりすぎてしまう傾向が出てきましたので、気持ち的にもトレーニング面でも"無理なく続ける"ことを理解していただきました。

退院直後は、一人で歩くことすらままならない状態でしたが、もう少しでご本人の目標である「歩行器を使って、近所のスーパーまで買い物に出掛ける」ことが実現しそうです。

今回の事例から、介助なしでは歩くことさえ難しい状態の方でも、3カ月から6カ月しっかりとパワーリハビリテーションを行えば、動作性の改善が得られることを再認識しました。 引き続き、他のご利用者さまにも、また新しく入所される方にも、自信を持ってパワーリハビリテーションの効果を伝え、皆さまの日常生活を少しでもサポートしていけるよう頑張りたいと思います。

(リハプライド・前橋三俣)