改善事例
週1回のご利用で、驚くべき改善が見られた事例!
●要介護の原因
両変形性股関節症、両変形性膝関節症、うっ血性心不全(ペースメーカー)
●この改善事例のポイント
- 週1回の通所だが、1年間の継続したご利用で驚くべき改善が見られたことに、"パワーリハビリテーション"プログラムの効果の高さを改めて実感した。
- 絵画教室の先生であり、ご利用者さまに生徒さんやお知り合いがいらっしゃったことも、通所の継続につながった一因だと考えられる。
●リハビリを始めたきっかけ
絵画教室で絵を教えており、展覧会や発表会、その審査員として出張したりと、日々忙しく生活されていました。移動はほとんど車でしたが、だんだん足が痛くなって、歩行移動が困難になってきました。不安を感じたためリハビリを検討し、軽い気持ちで事業所見学に訪れたところ、その歩行状態の悪さから「せめて週1回でも通ってください」とスタッフに説得され、通所を始めました。
●リハビリを始めてから・・・
当初は、表情が硬くてプライドも高く、「人の支えや介助は不要」と言われていました。歩行や移動には非常に時間がかかり、痛そうに顔をしかめられていました。しかし、半年後くらいから、表情が柔らかくなって笑顔も増え、周囲の方とお話もされるようになりました。1年ほど経つと、よりフレンドリーになられ、歩行も送迎車への乗り降りもスムーズになってきました。
平成27年6月5日 | 平成28年6月3日 | |
Timed UP & GO | 1分30秒(歩行器使用) | 32.46秒(歩行器使用) |
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開眼片足立ち | 1分以上(歩行器使用) | 1分以上(歩行器片手) |
握力 | 右17.8kg 左15.1kg | 右20.3? 左17.2? |
ファンクショナルリーチ | 30cm | 56cm |
長座位体前屈 | 21cm | 43cm |
30秒間足踏み | 32回(歩行器使用) ※左足はほとんど上がらず |
40回(歩行器使用) |
水分撰取量の変化 | 400ml | 600ml |
主訴の変化 | 表情が硬く、プライドが高い。傍観している感じあり。右大腿部痛、左肩痛、左膝痛あり。 | 表情が良くなり笑顔も多くなった。 周囲の方とお話もよくされる。 フレンドリーになられ、パズルや将棋も笑顔でされるようになる。 |
生活状況等の変化 | 歩行・移動時、非常に時間がかかり、痛そうに顔をしかめられる。 | 歩行はもとより、送迎車への乗り降りもスムーズになってきた。 |
●マシントレーニング
ローイング | 3.0? 1セット → 3.5? 3セット |
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レッグプレス | 7.5? 1セット → 8.0? 3セット |
チェストプレス | タオル代用 → 3.0? 3セット |
ヒップアブダクション | 2.5? 1セット → 3.0? 3セット |
トーソフレクション | 2.5? 1セット → 3.0? 3セット |
レッグエクステンション | 2.5? 1セット → 3.0? 3セット |
●考察
通所される前は、絵画教室の生徒さんを車に乗せて、展覧会や発表会に行ったり、発表会の審査員として呼ばれたりと、忙しく動き回っていました。しかし、だんだん足が痛くなってきて、歩くことが辛くなり、そのうちに歩行移動が困難になってきました。
不安を感じたためリハビリを検討し、軽い気持ちで事業所見学に訪れたところ、その歩行状態の悪さから「せめて週1回でも通ってください」とスタッフに説得され、通所を始めました。
通所当初は、表情が硬くてプライドも高く、「人の支えや介助は不要」と言われていました。歩行やマシン間の移動には非常に時間がかかり、痛そうに顔をしかめられていました。
しかし、半年後には、歩行や移動もスムーズになって、マシントレーニングにも慣れてきたように感じました。表情も柔らかくなり笑顔も増え、周囲の方とお話もされるようになりました。
1年ほど経つと、よりフレンドリーになられ、歩行や送迎車への乗り降りもスムーズになってきました。
プライドがおありで、とてもきっちりとした性格でいらっしゃるため、通所が続くか心配でしたが、1年以上しっかり継続して通われています。その理由として、通所されているご利用者さまに、絵画教室の生徒さんやお知り合いの方が多くいらっしゃったことが挙げられます。ご本人も「ここに来ると、生徒さんに会えるし、違う曜日にも昔の生徒さんが来られています。みんな電話をくれたり、そういった人とのつながりが嬉しいです」とおっしゃっていました。またマシントレーニングは、たとえゆっくりであっても、なるべくご本人のペースを尊重するよう心掛けました。
このご利用者さまは、週1回のみの通所ですが、1年間の継続したご利用で驚くべき改善が見られたことに、"パワーリハビリテーション"プログラムの効果の高さを改めて実感した次第です。
絵画教室が気持ちの張りとなっていることは間違いないため、今後とも続けてもらいたいと思いますし、他のご利用者さまも、その方その方の生活ペースを大切にしていただきながら、パワーリハビリテーションを継続いただけるようにサポートしていきたいと思います。