改善事例
67歳/男性・要介護3
脳血管疾患
体力の向上が見られた一例
●要介護の原因
脳出血、高血圧
●この改善事例のポイント
- 何年も他のデイケアに通われていましたが、リハビリをする時間が十分に取れておらず、体力の低下や拘縮の悪化が見られていました。
- 当事業所に通所されるようになって、体力・機能の回復が見られるようになりました。
●リハビリを始めたきっかけ
体力をつけ、安定した歩行ができるようになりたいと思ったこと、また、年々マヒ側の状態が悪化しているため、マヒ側の維持改善を行い、意識して使うようにしたいと思ったこと、 健側(右側)膝関節の痛みがあるので、この痛みの改善をすることに加え、ショートステイで、2週間リハビリがない間の体力維持も考えて、リハビリを始めました。
●リハビリを始めてから・・・
当初は体力がなく、歩行時などに息切れが見られましたが、ご本人様の実感としても体力がついてきました。
平成27年6月2日 | 平成27年9月1日 | |
Timed UP & GO | 33秒60 | 23秒31 |
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開眼片足立ち | 6秒 | 5秒 |
握力 | 22.7 kg | 24.1 kg |
ファンクショナルリーチ | 11.0cm | 18.5cm |
長座位体前屈 | 12cm | 22cm |
30秒間足踏み | 測定不可 | 20回 |
水分摂取量の変化 | 500ml | 500ml |
主訴の変化 | ほとんどおしゃべりされず話しかけに答える程度 | 会話が多くなる。笑顔も見られ。地震の希望も言われるようになる。 |
発症後、10年来の片マヒの方でも、パワーリハビリテーションを提供することにより、変化が見られることが実感できました。
個々のご利用者さまに合った機能訓練はこれでいいのか、ということを常に考え、必要に応じて個別の訓練を変更しながら、機能回復に寄与していく必要があると考えます。
マシントレーニングで左右両側での動きを取り入れることで、左側(マヒ側)への意識が以前より強くなり、ご自身で重心の位置などを修正できるようになりました。
麻痺側の利用が増え、右下肢の筋力が向上し、痛む頻度も減少しました。
当事業所として、初めての片マヒのご利用者さまで、スタッフ全員が片マヒの方の対応について学ぶことができました。
今後もたくさんのご利用者さまをサポートしながら、事業所の質も向上させていきたいと思います。。
(リハプライド 春町)