改善事例

75歳/男性・要介護1→要支援1 リウマチ

関節リウマチにおいて ADL・QOLがともに向上した一例

●要介護の原因
関節リウマチ(平成27年1月~)


●この改善事例のポイント

  • 関節リウマチは、免疫の異常によって関節に腫れや痛みが発生し、それが続くと関節に変形をきたす病気です。
  • 日常生活動作もうまくいかなくなったり、QOLが著しく低下するのですが、今回、動作がスムーズになり、QOLも大きく向上した事例をご紹介します。

●リハビリを始めたきっかけ
両ひざがふにゃふにゃとして力が入らず、こんにゃくが入っているような感覚があり、触ってみても同様の感触が見られました。痛みもあり、立ち座り時の不安定さの改善を希望されていました。また右手を握れず、指がてのひらにつかない状態であったため、合わせて改善に取り組みました。

●リハビリを始めてから・・・
通所当初は不安感が強く、表情も険しかったのですが、「こんなに早く良くなるとは思わなかった」と話され、今では大変朗らかになり、冗談や笑い声が多く聞かれるようになりました。


平成27年4月2日 平成27年6月4日
Timed UP & GO 22秒3 10秒71
開眼片足立ち 12秒93 7秒48
握力 右:9.0 kg 左:23.4 kg 右:15.7 kg 左:25.2 kg
ファンクショナルリーチ 23.0cm 43.0cm
長座位体前屈 32.5cm 41.5cm
30秒間足踏み 53回 69回
水分摂取量の変化 250ml 750ml
主訴の変化 両膝に力が入らない 。
痛みがあり、両手で膝をさすりながらでないと立ち上がれない。
右手が痛み、カップ ・茶碗持てな い。
両膝ともにしっかりとし、スッと立ち上 がれる。
茶碗やカップが持てるように なった。
生活状況等の変化 車に乗れなくなった
自転車に乗れなくなった
食事時茶碗が持てなく なった
車に乗れるようになった
自転車に乗れるようになった
コーヒーを飲みに行った

発症後、早い段階で通所を開始したことが、早期改善に結びついたのではないかと思います。
ご利用者さまとスタッフが一体となっている事業所の雰囲気が、リハビリに対する姿勢に反映され、改善の成果につながったり、行動変容を後押ししているものと考えています。
パワーリハビリテーションでは、β-エンドルフィンが分泌されることは周知の事実ですが、明るく、楽しく、笑い声がいっぱいあるフロアの中でのリハビリは、多幸感を生むβ-エンドルフィンの分泌をさらに促し、リハビリ効果が倍増するのではないかと思っております。
今後も、正しいパワリハを提供することは当然でありますが、スタッフからアドバイスや関わりを積極的に行っていくことが、ご利用者さまのリハビリの励みになっていると考え、ご利用者さまからも「スタッフの想いが伝わってくることが嬉しい」というお話もいただいておりますので、さらに事業所のサービスの質を向上し、すべての皆さまにそう思っていただける事業所づくりをしていきたいと思います。

(リハプライド 岡山東)