改善事例
84歳/男性・要介護1
認知症
パーキンソン症状と認知症症状の改善
●要介護の原因
脳血管性パーキンソン症候群、後縦靭帯骨化症、脳血管性認知症、加齢黄斑変性症、高血圧症、前立腺がん
●この改善事例のポイント
- 認知症は、生活を共にするご家族の負担も大きく、ご本人自身も苦しい思いをされている病気です。
- 今回、パーキンソン症状と認知症症状の両方に改善が見られましたのでご紹介します
●リハビリを始めたきっかけ
自宅にて、たびたび転倒が繰り返されており、自宅での転倒予防と、認知症の進行を遅らせたいというご家族のご希望がありました。
●リハビリを始めてから・・・
利用当初は、マシントレーニングの待ち時間の際に不穏となり、帰宅願望や暴言が多々見られたのですが、通所回数を週1回から週2回に増やすことで、不穏状態や暴言を吐くことが少なくなって、笑顔が多くみられるようになりました。
平成27年8月26日 | 平成27年12月4日 | |
Timed UP & GO | 17.1秒 | 11.5秒 |
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開眼片足立ち | 1秒 | 23秒 |
握力 | 右:12.1 kg 左:17.16 kg | 右:10.0 kg 左:15.8 kg |
ファンクショナルリーチ | 23.5cm | 14.0cm |
長座位体前屈 | 25.5cm | 19.5cm |
30秒間足踏み | 30回 | 30回< |
水分摂取量の変化 | 500ml | 500ml |
主訴の変化 | ずっと不穏状態。帰宅願望強い。 | 笑顔で協調性が見られる。 |
通所回数を増やし、パワリハを行う機会が増えたことで、不穏や暴言が低下したことから、通所回数は認知症症状の改善に影響するのではないかと感じました。
パワーリハビリテーションを通しての認知症予防・改善と、パーキンソン症候群の改善を、事業所として事例化することができたと思います。
初回より3カ月で効果が得られたことから、さらに月日を重ねたり、負荷調整をしたり、スタッフがより細やかな指導をすることによって、さらなる改善が見られるのではないかと考えています。
当事業所は、認知症の評価に対し、長谷川式認知症スケールを実施しています。
総合点を事業所全体で半数以上向上していきたいと考えており、パワーリハビリテーションを提供しながら、今後も認知症改善に取り組んでいきたいと思います。
トレーニングや散歩のアドバイス、ご利用者さまの立場に立った真心の接遇を心がけ、引き続き、ご利用者さまの改善をサポートしていきたいと思います。
(リハプライド 岡山西)