改善事例

74歳/男性・要介護1 脳血管疾患

片麻痺のみならず、糖尿病も改善した一例

●要介護の原因
脳内出血、左片麻痺及び高次脳障害(感覚障害・注意生涯)、糖尿病


●この改善事例のポイント

  • 糖尿病は、国民病と言われるくらいとても多い病気です。
  • 糖尿病治療は、運動療法と食事療法と言われますが、要介護の状態になった場合、運動療法を継続するということはとても困難です。
  • 当事例では、脳内出血から左片マヒになられたご利用者さまが、短期間で片マヒと糖尿病までも改善されたもので、パワリハの効果を再認識することができます。

●リハビリを始めたきっかけ
電話をしながら、右手でメモが取れないことや、物を持てないなど、生活面を含めて家族にかけている負担を軽減したいと考え、また自宅で過ごしがちであった生活を含めて、これらをできるだけ短期間で改善していきたいという意向がありました。

●リハビリを始めてから・・・
マヒ側である左肩が上がるようになり、室内では、杖を使用せずに歩行も安定しています。
散歩が毎日できるようになって、近々グランドゴルフを始めたいと考えています。


平成27年7月8日 平成27年 10月2日
Timed UP & GO 14秒25 11秒37
開眼片足立ち 30秒 60秒
握力 右:36.2 kg 左:0 kg 右:33 kg 左:0 kg
ファンクショナルリーチ 10.0cm 18.5cm
長座位体前屈 14.0cm 23.0cm
30秒間足踏み 28回 14回
水分摂取量の変化 500ml 500ml
主訴の変化 左肩の痛みの訴えあり。 まだ少し痛むがだいぶ良くなった。
生活状況等の変化   左手が使えるようになり、物を落とさな くなった。洗髪動作が楽になった。
糖尿病状態の変化
(インシュリンの単位数減〉
ノボラピドフレックスタッチ(速効型):朝昼夜6単位
トレーシパフレックスタッチ(特効型:朝8単位)
ノボラピドフレックスタッチ(速効型):朝6/昼2/夜3単位
トレーシパフレックスタッチ(特効型:朝8単位)

パワリハがもたらす薬理学的効果により、ご利用者さまご自身のリハビリ意欲も、さらに高まったものと考えます。
「リハプライドへ行くのがとても楽しみ。今日はこんなことができた。
スタッフの皆さんが笑顔でとても親切」と、常日頃から奥さまにお話しされておられるのを聞かせていただき、スタッフ一同、気持ちを引き締めているところです。
糖尿病においては、運動療法・食事療法がポイントとなりますが、これまでマヒにより運動があまりできていなかったことに対し、運動療法の要素としてパワリハを取り入れたことによって、血糖値が安定し、インシュリン量も減ったと考えています。

パワリハの成果で、担当PTさんも驚くほどの回復ぶりですが、今後は、ご利用者さまの日常生活レベルまで、いかに支援できるかが課題となります。 「グランドゴルフをする」など、次のステップにつなげていけますよう、具体的な目標を再設定し、自宅でできるトレーニングや散歩のアドバイス、ご利用者さまの立場に立った真心の接遇を心がけ、引き続き、ご利用者さまの改善をサポートしていきたいと思います。

(リハプライド 土佐)