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改善事例

59歳/女性・要介護2

後縦靭帯骨化症[こうじゅうじんたいこっかしょう](指定難病)の改善事例です!

http://youtu.be/qK7ccgReP9g

●要介護の原因
後縦靭帯骨化症、糖尿病、心筋梗塞、くも膜下出血、鬱病


●この改善事例のポイント

  • ご利用者さまは、後縦靱帯骨化症(指定難病)であるが、パワーリハビリと水分摂取により、通所3カ月で改善効果が見られた。
  • ご自身で改善が実感できたことにより、自ら通所回数を週1回→週2回へ増やすなど、「さらに改善したい」という意欲向上につながった。

●通所する前は・・・
ふらつきがひどく、真っ直ぐ歩けずに転んでしまうため、自宅ではほとんど座った状態で生活していました。また、普段からあまり水分を摂らないため、低血糖と水分不足の影響からか、自宅で意識消失の転倒がたびたびありました。歩行は杖を使用していましたが、足裏の感覚がないため、歩いているという実感もありませんでした。

●通所後は・・・
通所して3カ月も経たないうちに、足の踏ん張りがきくようになり、歩行が安定したため、杖が必要なくなりました。また水分摂取量が増えたことで、当初聞いていた自宅での意識消失の転倒がなくなりました。さらに他のご利用者さまにも自ら話しかけるようになり、鬱症状の改善も見られました。


●リハビリでの変化

平成29年2月8日 平成29年5月10日
Timed UP & GO 13.38秒(杖あり) 10.07秒(杖なし)
開眼片足立ち 2.8秒(杖あり) 2.24秒(杖なし)
握力 右:9.5kg 左:11.1㎏ 右:12.0㎏ 左:11.8㎏
ファンクショナルリーチ 13.0cm 17.5cm
長座位体前屈 16.1cm 16.0cm
30秒間足踏み 26回(杖あり) 24回(杖なし)
水分撰取量の変化 普段から飲まない。
無理して飲んでも350cc程度。
360cc
利用時の変化 屋内外問わず、杖を使用している。一部のマシンでバンドを使用している。 訪問リハを減らして、リハプライドの回数を増やす。可動域が広がり、バンド不使用となる。
身体状況の変化
生活状況の変化
自宅にて意識消失の転倒がたびたびある。肩が痛く、腕が上がらない。家事ができない。 杖なしでの移動が可能になる。指先の運動も当初より早くできている。


●マシントレーニング(平成30年2月9日現在)

ローイング 2.5㌔ 1セット → 4.0㌔ 3セット
レッグプレス 7.5㌔ 1セット → 20.0㌔ 3セット
チェストプレス 2.5㌔ 1セット → 5.0㌔ 3セット
ヒップアブダクション 2.5㌔ 1セット → 13.5㌔ 3セット
トーソフレクション 2.5㌔ 1セット → 5.0㌔ 3セット
レッグエクステンション 2.5㌔ 1セット → 10.0㌔ 3セット


●考察
後縦靱帯骨化症は、背骨の中を縦に走る後縦靭帯が骨になった結果、脊髄の入っている脊柱管が狭くなり、脊髄や脊髄から分枝する神経根が押されて、感覚障害や運動障害等の神経症状を引き起こす指定難病です。患者数は全国に約23,000人といわれ、現在のところ原因も不明で、根本的な治療法もなく、理学療法や鎮痛薬の投与などの保存的治療と手術で対処しています。

このご利用者さまは、平成13年に後縦靭帯骨化症を発症。首に痛みがあり、長時間は車に乗っていられないため、遠いリハビリ施設は利用できず、当事業所が自宅近くにOPENしたことにより、ご利用いただくことになりました。

通所前は、ふらつきがひどくて真っ直ぐ歩けず、すぐに転んでしまうため、屋内外で杖を使用していました。また、普段からあまり水分を摂っておらず、低血糖と水分不足の影響からか、自宅で意識消失の転倒がたびたびありました。
そのような状態でしたが、通所を開始し、パワーリハビリと水分摂取に取り組んだ結果、3カ月も経たずに足の踏ん張りがきくようになり、歩行が安定したため、杖が必要なくなりました。また肩が痛く、腕が全く上がらなかったのですが、肩の可動域が広がって、自身で洗髪や洗濯ができるようになりました。さらに水分摂摂取量も増えたことで、意識が活性化し、自宅での転倒もなくなりました。このような改善がご自身でも実感できたことにより、自ら通所回数を週1回→週2回へと増やすなど、「もっと改善したい」という強い意欲向上が見られました。また他のご利用者さまへも、自ら話しかけるようになるなど、鬱症状の改善も見受けられます。

今後は、まだ薬の服薬状況が多いため、医師と相談しながら減薬にも取り組みたいと考えており、水分摂取量も今以上に増やし、ご本人の意欲ともども、より高いレベルの自立支援を提供していきたいと思います。また、他のご利用者さまに対しましても、事業所全体としてさらなるサービスと質の向上に努めていく所存です。

(リハプライド 長野)

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