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改善事例

77歳/男性・要介護2

短期間でTUGや体力が向上した一例

http://youtu.be/VZdx580OYEI

●要介護の原因
 慢性腎不全、脳梗塞(2回)、心筋梗塞(心臓カテーテル手術)、糖尿病、圧迫骨折、敗血症


●この改善事例のポイント

  • ご利用者さま本人のリハビリに対する熱意は高くなくても、継続性を持って正しい指導をすることで、リハビリ成果に結びつくことが分かりました。
  • 各マシントレーニングの効果・効能を、ご利用者さまに理解してもらいながら実施することにより、相乗効果が出ることを認識できました。
  • 苦手意識の強いマシンや体操(太極拳)も、できる限りやってもらうことで、リハビリ成果につながることが分かりました。 
  • 負荷については、初期設定のまま変更しておりませんが、正しいリズム・フォームをしっかりと指導することで、十分に効果の出ることが再認識できました。

●リハビリを始めたきっかけ
週3回の人工透析を継続中です。他にも脳梗塞や心筋梗塞、糖尿病の既往症を持っており、体力や下肢筋力が大きく低下した状態だったため、奥さまの介護負担が非常に重くなっていました。
過去デイケアにも通いましたが、1日型が長くて嫌になり、長続きしませんでした。 また、2〜3年間、週2回、訪問リハビリを受けていますが、マッサージが中心であり、機能回復までには至っていません。
どちらかというと、リハビリには受身の姿勢でしたが、奥さまの希望もあり、半日型の当事業所へ通所することになりました。

●リハビリを始めてから・・・
元々無口で、あまり会話をしない方でしたが、3カ月を過ぎた頃より、送迎の車の中で、ご自身からおしゃべりをするようになりました。新規のご利用者さまなどに対しては「このマシントレーニングをすると、歩くのが楽になるよ」といった前向きな話をするようになり、「家での転倒が少なくなった」「歩くのが楽になった」「ここに来ていなかったら、今頃、寝たきりだったかもしれない」というような、リハビリトレーニングを肯定するコメントも増えてきました。


平成28年4月13日 平成28年7月13日
Timed UP & GO 25秒16(杖あり) 15秒53
開眼片足立ち 17秒(杖あり) 5秒
握力 右:20.6㎏ 左:14.6㎏ 右:21.5㎏ 左:13.2㎏
ファンクショナルリーチ 41㎝ 32.5㎝
長座位体前屈 23.5㎝ 34㎝
30秒間足踏み 15回(手すりあり) 20回(手すりあり)
水分撰取量の変化 130ml(摂取制限あり) 130ml(摂取制限あり)
主訴の変化 起床時、自宅でふらつき、転倒することがある。 通所時も、ふらつきが多く、立ち上がりに時間がかかる。


ローイング 2.5㌔ 1セット  ⇒  3セット
レッグプレス 12.5㌔ 1セット  ⇒  3セット
チェストプレス 2.5㌔ 2セット  ⇒  3セット
ヒップアブダクション 2.5㌔ 1セット  ⇒  3セット
トーソフレクション 2.5㌔ 2セット  ⇒  3セット
レッグエクステンション 2.5㌔ 2セット  ⇒  3セット


●考察
本人のリハビリに対する熱意は高くなくても、継続性を持って正しい指導をすることで、リハビリ成果に結びつくことが分かりました。

マシントレーニングにおいては、各マシンの効果・効能を理解してもらいながら実施することにより、相乗効果が出ることも認識できました。また、苦手意識の強いマシンや体操(太極拳)をできる限りやってもらうことも、リハビリ成果につながることが理解できました。

負荷については、初期設定のまま変更しておりませんが、正しいリズム・フォームをしっかりと指導することで、効果が十分に出ることを再認識できました。

当事例については、本年12月末までに、自宅での転倒を無くすことと、週3回の人工透析に、奥さまとバスで行けるようになることを目標として、今後もサポートしていきます。

このように、リハビリにあまり積極的ではないご利用者さまに対しても、マシントレーニングの効果・効能を理解していただき、"なりたい自分"をイメージして、それに向けて正しくパワーリハビリを行うことで、リハビリ成果に結びつくことが改めて分かりました。
今後、同じようなタイプのご利用者さまに対しても、同様のアプローチをしていこうと思います。

(リハプライド 広島不動院前)

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